君がいて、僕がいて



「大学生なんて、うわべの仲ばっかやで」





大学入学直前、

たまたま電車で出会った高校の先輩が、

どこかイケてる風に口にしていた言葉。



「やっぱ高校時代が1番やで」

その先輩はどこか意地悪そうな顔で、

こう語りかけて来た。







2017年、春。

大学生活を共にした仲間が卒業した。








大学生活において、

決められていることは学費だけ。


あとは好きに遊んで好きに働いて、

気が向いたら授業に出る。


決められた活動もなく、

好きにサークルして、部活して、

やりたけりゃ学生団体して。


なんとなく気の合う友達と飲み会をして

カラオケはいつもの盛り上がる歌を歌う。

そう、まさしく真っ白なキャンパスに絵を描くように。

誰にも決められず、

自分が好きな色で好きな絵を描く。


はたして僕のキャンパスには

何が描かれているのだろうか。




まさしく、人の顔ばかりである。




大好きな、あの人たちの顔である。



うわべなんて言葉とはほど遠い、

心の底から大好きなあの人たちの顔である。



どの思い出を切り取っても、

どの喜怒哀楽を切り取っても、

いつもそこには人の顔がある。

人との想いがある。









そんな僕の大学生活が、"思い出"になる。

一生戻れない、"過去"になる。




また会えると確信しながらも、
寂しさが溢れ出る。

一生ものと言い聞かせながらも、
悲しさが襲ってくる。





後悔することもある。

やり残してることだってある。

ただ、胸を張って言えることが1つだけある。



この4年間があったから、今の自分がいる。

あなたに出会えたから、今の自分がいる。







人は人によって変えられる。

人は人によってつくられる。

些細な話でも、何気ない行動でも、

あなたのその価値観が、その想いが

僕を少なからず変化させてきた。



綺麗事でも宗教的な話でもなく。


諦めない心は、あなたが作ってくれた。

夢を追う力は、あなたが教えてくれた。

人への優しさは、あなたが与えてくれた。

誠実さは、あなたが気付かせてくれた。

面白い発想は、あなたを越えたくて得られたもの。



たくさんの人たちが、たくさんのものをくれた。

ありがとうの言葉じゃ足りないくらいたくさんのもの。

本当に出会えてよかった。


たくさんのものを本当にありがとう。





僕は、友を輝かせようとしているつもりが、

いつも友に輝かされてきた。

友を輝かせて、友に輝かされる。

そしてこれからも、そうやって生きて行くのだろう。














僕の名は、岡本友輝。






















P.S. 僕はまだ卒業しません。笑

0コメント

  • 1000 / 1000